当社の特徴として、民間救急車には、介護職員初任者研修、患者等搬送乗務員証の資格だけでなく、出産から心肺停止傷病者の社会復帰まで数多くの救急現場を経験してきた救急救命士または、救命救急センター勤務経験看護師などが乗務いたします。
救急救命士は、年間を通して救命救急センターで静脈路確保(点滴)、採血、輸液の保持、薬剤投与(アドレナリン、ブドウ糖溶液)、12誘導心電図検査や手術室においては解剖生理学の研修、そして、気管挿管研修では、2箇月間に及ぶ手術室の麻酔科での研修を積み、より多くの医学知識を学んできました。
これらの医学知識と救急車に劣らない設備(救命士の特定行為等を除く。)を有することから、当社の民間救急車を高規格民間救急車としています。
更なる超高齢化社会の進展に対応するため、介護技術、医療知識の研鑽と資機材の充実を図りながら、ご利用者様とご家族の期待にお応え出来るように邁進いたします。
車両外観は、落ち着きのあるシルバーメタリックで、表示も同色で最低限度となっています。
そのヒントは、救急隊だった頃、一般住宅から救急要請があった際にサイレンを止めて来て欲しいという要望が多かったことや赤色灯を点けた救急車が家の前に止まるということへの抵抗感を背中に感じてきました。
そのため、当車両は、必要最低限の標示のみで車椅子や民間救急車認定マークなどもありません。
社名も古都かまくらで緑ナンバーのため、観光タクシーのように見えますので、ホテルのロビー、結婚式や旅行先でも違和感はありません。
ハイエースの福祉車両は、ロング・標準ボディー(全長:4.695o×全幅:1.695o)とスーパーロング・ワイドボディー(全長:5.380o×全幅:1.880o)の2種類で、ストレッチャーと車椅子が同時に積載出来るため、民間救急車、介護タクシーでは、とても重宝する車両となっています。
しかしながら、ベース車両はバンのため、乗用車のような乗り心地は得られません。
当車両はロング・標準ボディーと比較してホイールベースが540o長いため、ピッチングはありませんが、路面からの突き上げからは、逃げることは出来ません。
つまり、サスペンションの問題となります。
これをしなやかにするためにリヤのリーフスプリングをコンフォートリーフ(ベルリン式)に交換し、フロントのトーションバーをチューニングすることにより、患者様とご家族が快適にお乗り頂ける乗り心地の良い車両となっています。
(平成31年3月6日 神奈川陸運支局構造変更済み)
ハイエースの純正タイヤは195/R15ですが、扁平率が80のためレーンチェンジなどで車両全体がよじれるようなふらつき感を不安に感じていたため、一新しました。
ハイエース専用のブリジストンGL-Rでサイズは215/6516Cとなり、静粛性と乗り心地にこだわったタイヤとなります。効果として路面からの突き上げ感を更に軽減し、不快なふらつき感も解消となり、更に進化した乗り心地となりました。弊社では常に最上級の搬送を探求しています。
(令和4年8月6日横浜トヨペットにて交換)